いわき市の中学生ひとりひとりの地道な活動も3年目。タイの山奥に「ファイコン中学校」が完成しました!同校は、地域で唯一の中学校。小学校卒業後、家の田んぼ仕事をしていた多くの生徒が学校に戻ってきました。日本の中学生の力を合わせれば、“中学校に行けるようになる、東南アジアの現実を変える力“が、あるのです。
2013年12月の活動実践報告会で贈呈された「いわきから笑顔のモザイクアート」はファイコン中学校に掲示されています。2014年12月の報告会には、ファイコン中学校よりカレン族の生徒2名と教員が来日。感謝を伝え、質問や交流を行いました。
目標を決め、自分でルールを作り、それに取り組むことでお金を貯める『カード運動』を中心としながら、他にも様々なアイディアや工夫が生まれ、創意ある活動となっています。
全国生徒会長サミットなどで日本にこの取り組みを発信しています。
同じ中学生として一緒に活動を応援したいと、福井県や東京都の中学校からワンコインスクールプロジェクトへの参加申し出もあり、活動は全国に広がっています。
ファイコン中学校は、山が連なるタイ北部、チェンマイ県オムコイ地区ヤンピエン郡ファイコン村にあります。雨期には道路がぬかるみ土砂くずれで外部とのアクセスが途絶えてしまうようなところです。山岳少数民族カレン族が、主にお米や野菜を栽培し、森の恵を受けながら、昔ながらの自然と共に生きる暮らしを送っています。
ファイコン校では、近隣12ヶ村からの児童・生徒が寮生活を送りながら学んでいます。(幼稚園から中学3年生まで約400人)それでも教室の数はまだ十分ではありません。床もなく、雨もりするような校舎で勉強せざるをえない子どももいます。ファイコンの中学生は、「自分達がこの地域を発展させるんだ」という強い志で、厳しい環境の中でも未来のために勉学に励んでいます。いわきの中学生の取り組みを知り、「自分たちも一緒に頑張りたい!」と、カレン族の手織物やコーヒー栽培で資金を集めています。