2023年1月23日、スリランカで3つの学校のプロジェクトが同時に始まりました。
本来は2022年春に着工する予定でしたが、深刻な政情不安と史上最悪の経済危機により、一時は実現があやぶまれていた建設プロジェクトです。現地の社会情勢や暮らしが落ち着いてきたため、占星術で選ばれた吉日に、各校での作業がスタートしました。
そのうちの1校の様子をお伝えします。
イルコーウィタ小中学校(西部州ホマガマ地区)
最大都市コロンボから比較的近い地域にあるイルコーウィタ小中学校では、念願の課外活動用の小校舎を新設します。
この学校では、2021年にAEFAのプロジェクトでひとつの古い校舎を徹底改修しました。
その完成式の場で、ある教師が「課外活動用の教室」の必要性を熱く訴えかけたのです。
この学校の教師たちは教育熱心で、生徒たちも学習意欲が高いのですが、貧しい村で最低限の設備しかありません。将来のために、英語によるコミュニケーション力やコンピューター技術を身に付けたいと願う生徒たちがいても、また、それを教えらえる教師がいても、普段の授業を行うための教室さえ足りない状況でした。
「この村は裕福ではありませんが、若者たちこそが宝です。将来、広い世界に出て活躍できる人材を育てるために、課外活動をするための教室がほしい!」
そのスピーチに感銘を受けたAEFAの現地パートナーから日本に支援要請があり、賛同してくださる支援者様が見つかったことで、同じ学校に2度目のプロジェクトが入ることになりました。
コロナ禍に続く深刻な経済危機で一時は日常生活も心配されたスリランカですが、現在は少しずつ良い方向へと進み出しています。
着工後は、順調にいけば半年程度で工事が完了する見通しです。
イルコーウィタ小中学校で活発な課外活動がおこなわれるようになる日は、そう遠くないでしょう!