ご心配をおかけしております<スリランカ>のプロジェクトについてご報告いたします。
日本の報道でも取り上げられています通り、スリランカでは今年4月半ばから深刻な経済危機が続き、燃料・食糧・医薬品の不足や物価高騰による市民生活への影響が深刻化しています。7月9日にはスリランカ史上最大規模の抗議デモが行われ、群衆が大統領官邸を占拠して、大統領と首相が辞任を表明する事態に至りました。(*2022年7月13日現在)
AEFAは2022年に、スリランカ西部と南部の小中学校合計3校で、校舎建設・改築・改修プロジェクトを予定しておりました。支援者様からお預かりした大切なプロジェクト資金は現地へ送金済みで、5月に着工を予定しておりました。
しかし、深刻なガソリン不足と一日10時間以上におよぶ停電、建設資材の不足と価格高騰などを受け、スリランカ全土であらゆるインフラ設備の工事がストップしている状況です。
また、AEFAの現地パートナーによると、学校は4月半ばのスリランカ正月明け以降、交通手段がなく通学できない生徒が増加、教師や学校関係者のデモ参加などもあり、まともな授業ができていない状況との報告を受けておりました。6月以降は「一時休校」の措置が繰り返されているとのことです。
こうした経済危機と政情不安は、当面の間続くと考えられています。そのため、現地パートナーからは、AEFAの学校建設・改修事業を「2022年末まで一旦保留」とし、お預かりしているプロジェクト資金は半年間の定期預金に移し、責任を持って保管・確保する旨の提案を受けました。AEFAとしても現状ではそれが最善の策と考え承諾し、直接ご支援いただいている皆さまには先にご説明をさせていただきました。
今後も現地パートナーと密に連絡を取り合い、来年以降、スリランカの状況が落ち着きしだいプロジェクトを再開する所存です。また、長期的に不安定な国情が続くようであれば、別途対応を考えて参ります。
スリランカ国民の皆さま、特に子どもたちの健康と日常生活、教育の場が守られるよう願っております。
(2022年7月13日)